研究の一次資料の入手のためにアメリカ渡航することもあります
日本で模擬原爆パンプキンが認知され始めたのは、1990年代のことでした。
愛知県春日井市で地元の空襲を記録していた「春日井の戦争を記録する会」が、国会図書館に収蔵されている米国戦略爆撃調査団の関連資料を元に、パンプキンの存在を発表したことがきっかけとなり、全国的に特定の機運が高まりました。この時活用された資料は、戦後に国会図書館が「コピー」を購入し、所有していたものです。原本にあたる資料は、”National Archives” 、すなわちアメリカ国立公文書館に収蔵されています。
こちらは2024年1月30日に撮影したもので、National Archives at Colege Park. の入口の写真です。一口に”National Archives” もといっても、一箇所に全ての資料が集約しているわけではありません。私たちの研究に関係がある第二次大戦期の資料は、ワシントンDCの隣州である、メリーランド州のカレッジパークにある “National Archives Ⅱ” に収蔵されています。
ここには、公文書による文字資料だけでなく、写真資料や音源資料に至るまで、膨大な資料が収蔵されており、世界各国から研究者が調査に訪れます。また、ワシントンDCから近い位置に所在していることや、DC市内の “National Archives” よりシャトルバスが出ていることからも、比較的アクセスは容易です。(当然ながら、シャトルバスは往復無料で利用できます。)
軽食が食べれるカフェテリアもあります(2024年2月1日撮影)ランチや休憩に使用することが可能です。
調査のコツ
調査対象資料が膨大な量存在するため、朝から閉館時間まで滞在しても調査が終わらないことがよくあります。必要な資料を日本でリストアップした上で、現地では資料群の収集(カメラでの撮影)に集中することが、効率の良い調査の秘訣になるようです。
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